猫のしぐさで気持ちがわかる
 

 猫は言葉こそ発しませんが、目、鼻、口やしっぽ、脚など、体全体を使っていろいろなメッセージを発しています。これらのしぐさにはいくつかのパターンがありますので、そこに込められた意味がわかれば、ネコとのコミュニケーションがよりスムーズになります。



 驚いたとき・・・瞳孔が大きく開く
 怒ったとき・・・体を大きく見せる
 甘えたいとき・・・しっぽをたてる
 おびえたとき・・・体を小さく見せる
 安心しているとき・・・お腹を出してゴロゴロ
 うれしいとき・・・のどをゴロゴロならす
 警戒しているとき・・・横っ飛びすることも
 関心があるとき・・・耳を前に立てる





驚いたとき・・・瞳孔が大きく開く

 驚いたときに、まず一番変化が現れるのが目です。猫の目は明るい場所では瞳孔を閉じて光をさえぎり、暗い場所では瞳孔を開き、光を多く集めます。

 この光に反応する以外にも、「驚いたとき」に瞳孔が大きく開きます。驚いて緊張したり、興奮したときにランランと目を輝かせて見えるのは、瞳孔が広がっているためです。




怒ったとき・・・体を大きく見せる

 普段は愛くるしい顔立ちの猫も怒ったときや、相手を威嚇するときには、その表情が一変します。

 目はつりあがり、耳は反らせ、ヒゲも逆立てて、牙はむき出しになります。鼻にはしわをよせて「フーッ」「シャーッ」という声をだします。

 また体を大きく見せるために、背中は弓なりに反らせて、毛をさかだてて爪先立ちになります。

 さらに、まさに飛びかからんというときは、しっぽの毛も逆立てて、いっそう爪先立ちになります。こんなときは、うかつに手を出すと攻撃されてケガをするので注意が必要です。



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甘えたいとき・・・しっぽをたてる
 
 しっぽを垂直にたて近寄ってきて、頭や顔をスリスリするしぐさは、もともと子猫が母猫に甘えるしぐさです。

 人間にするときには。エサをねだったり、甘えたい気持ちのときによくやります。体を押しつけてくるのは、甘え以外に、匂いつけをする意味もあります。

 にとっては自分の匂いがするところイコール安全地帯です。例えば外出から帰った飼い主にしきりに体をすりよせてくるのは、甘えているのと同時に、外気に触れて薄れた自分の匂いを、しっかり付け直しているとも考えられます。




おびえたとき・・・体を小さく見せる

 ボス猫ににらまれたり、雷の音などに恐怖を感じておびえているときは。できるだけ体を小さくします。

 体を低くしてうずくまり。しっぽは体の下に巻き込みます。耳を伏せ、ヒゲを寝かせて、顔にぴったりと付けることもあります。

 服従のポーズも同様で、体を小さく見せて「弱さ」をアピールし、相手の攻撃意欲を低下させようとします。




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安心しているとき・・・お腹を出してゴロゴロ

 安心しているときによくするのが、お腹をみせて長々とのびたり、背中をゴロゴロと床にすりつける、いわゆる「ごろニャン」ポーズです。

 動物として最も無防備な体勢なので、安全であることを確認して、安心しきっているときにしかやりません。飼い主に「かまって、かまって」と、なでることを要求したり、遊びを催促していることもあります。




うれしいとき・・・のどをゴロゴロならす

 猫なりにうれしい、満足と感じているときは、目を細めて、のどをゴロゴロ鳴らします。子猫に乳を吸わせているときにも、よくみられる光景です。

 どうしてのどを鳴らすのかは、まだよくわかっていませんが、肺房の空気が上下してのどを震わせるから、ともいわれています。

 また、ケガなどで辛いときにも、のどを鳴らすことがありますが、これは自分を慰めるため行っていると思われています。




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警戒しているとき・・・横っ飛びすることも

 「もしかして自分より強い」と相手の様子を伺いつつ警戒するような場合、猫の気持ちは「攻撃「か「防御」かで揺れています。

 気持ちのふんぎりがつかないため、体も後ろ脚は攻撃モードで前のめり、前足は防御モードの後ずさりというアンバランスになった結果、前進でも後退でもない「横っ飛び」になることがあります。

 瞳孔が開き、耳を伏せ、歯をむきだして「シャーシャー」と声をだしたり、体中の毛を逆立てることもあります。




関心があるとき・・・耳を前に立てる

 猫は警戒心の強い動物です。新しいものや、変わった動きをするものを見つけると、どんな音も聞き逃さないように耳を前方にピンとたてて、一心に見つめます。

 ヒゲもピンとはって空気の流れなどをあしらべ安全そうだと感じたら、近くまでいって臭いをかぎ、同時に自分の匂いも付けていきます。
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