体をしきりにかく、かむ


【体をしきりにかく】
 かゆいところがあると、猫は後ろ足で体をかいたり、口をつかいなめたりかんだりします。足や口がとどかない場所は柱などにこすりつけたります。まず、かゆがっている部分の皮膚を確認しましょう。

 猫が体をしきりにかく場合にいちばん多いのは皮膚病です。とくに気温や湿度が高い夏場は、ノミやダニ、カビが発生しやすく、皮膚病にかかりやすい季節です。

 ただし、かゆみの原因は皮膚病ばかりでなく、糖尿病や腎臓病などや精神的なストレスが引き金となっている場合もあります。

 本当はかゆいのではなく、傷やはれが気になってかいていることもありますので、毛をかき分けて地肌を見てみましょう。

 皮膚の様子に変化がないのにかいているときには、内蔵の病気や精神的なストレスが考えられます。



【体をしきりにかむ、なめる
 猫が体をなめたり、かんだりしていたら、まず。その部分に何か異常があるかどうかを確認します。

 猫は毛づくろいが好きな動物ですが、同じところばかりをなめたりかんだりしていたら注意が必要です。体のどこかに異常があると、猫はなめて治そうとするからです。

 まず、猫がかんだり、なめている部分を確認します。傷ついていればケガ、赤くはれていれば皮膚病というように原因がわかります。

 ケガをしている場合でも、傷があさければ自然になおることもあります。しかし、ずっとなめつづけると、かえって炎症をおこすことがあります。

 また、外見では異常がみられない場合には骨折や脱臼、ストレスが原因となっていることも考えられます。また、肛門をしきりになめ続けるときには、肛門周辺やその奥の直腸に異常があると考えられます。

 いずれにしても、猫が体をしきりにかいたり、かむ、なめることを続けるほど皮膚が傷つき、状態は悪化するばかりです。できるだけ早く病院に連れて行くことが必要です。
 



 
 
   
 子猫  猫うしろ姿  上を向いた猫
 猫の病気のサイン    
     
おしっこが出ない ごはんは食べるのにやせる 歩くとよろける
おしっこの色がおかしい けいれんをおこす 頭をふる、かたむける
うんちが出ない 毛づやが悪い 鼻みずがでる
うんちがゆるい 毛がぬける、フケが出る くしゃみ・せきがでる
吐く 呼吸があらい よだれがでる
熱がある 水をたくさん飲む 目をこする
おなかがふくれる 体をしきりにかく・かむ
ごはんを食べない じっとうずくまる こんな時はすぐ病院へ