しつこくする
猫は人に飼われるようになってからも、野性味や独立心は失ってはいません。それだけに「自分からいかないときは、放っておいてほしい」というのが猫の本当の気持ちです。
猫の好きな人は、つい自分から近づいて、なでたり、抱いたりするものですが、これでは猫に嫌われてしまいます。抱き上げても、その腕からすぐにすりぬけたり、好きなおもちゃを見せても関心がないようなら、とにかく放っておきましょう。
大声や大きな音
猫の聴覚は抜群によく、人間の2万ヘルツに対して、約10万ヘルツまで聞き取ることができるといわれています。自由に耳の向きを変えて、すばやく音をキャッチします。これは獲物や外敵の音に瞬時に反応できるようにつくられているためです。
それだけに大きな声でどなる人や、大きな物音をさせるような人は苦手です。また、物静かな環境を好むので、一日中テレビや音楽などがかかっていると、ストレスに感じることもあります。
タバコや香水のきつい香り
人間にとってはよい香りだったり、特に気にならない匂いでも、猫にとっては辛い場合があります。
特にタバコや香水は苦手ですが、そのほか湿布薬のメンソール系の臭いやミカンなどの柑橘系のにおいが苦手です。
猫の鼻は感度良好で、臭いをキャッチする細胞は人の数倍です。そのためこれらのきつい香りは、猫の鼻の粘膜を刺激して、不快に感じさせるようです。
目をじっとみつめる
猫同士が目を見つめ合うときは、攻撃や威嚇をするときです。そのため、信頼している飼い主でも、まじまじと見つめられると、落ち着かなくなってソワソワしたり、緊張をほぐそうと視線をはずしたり、目をつぶってしまうことがあります。
しっぽや耳をひっぱる
かわいいと、つい耳やしっぽを触ったりして、からかってみたくなります。しかし、しっぽや耳を強く引っ張ると内蔵にトラブルをおこすこともあります。
猫はデリケートな動物なので、いつも乱暴な扱いを受けていると、ひどく臆病になっていじけたり、逆に乱暴になってすぐ噛み付いたりするようになることがあります。
人間にとってはちょっとからかっただけでも、体の小さい猫にとっては大きな負担になることがあります。決していたずらをしないようにしましょう。
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