子猫の健康管理

子猫は1年で人間の18歳まで成長する
1〜2周目
生後4日で歯が生えはじめ、1週間すると目と耳があきます。2周目には歩くようになり、知覚能力も発達しはじめます。

2〜5周目
ようやく自分である程度の温度調節ができるようになります。3週間をすぎると子猫同士であそんだり、人間と接したりすることから社会性を学びはじめます。

5〜6周目
運動能力がどんどん発達し、走ったり高いところから飛びおりたりするようになります。排泄も自力でできるようになります。離乳食はこのころからはじめます。

6周目〜2ヶ月目
警戒心や恐怖心があらわれ、それによって防御本能も発達しはじめます。子猫同士のじゃれあいもとても活発になります。人間社会で暮らすためには、この時期に人間との信頼関係を築くことが大切です。

2〜4ヶ月目
母猫から狩りや危険回避の方法を学びます。人間社会で暮らす場合のしつけをするのはこの時期が最適です。





【子猫の体調はこまめにチェック】
 まず、子猫を育てる環境を整えます。しずかな部屋を用意して、衛生と温度調節には十分気をつけましょう。子猫はウイルスに感染すると死にいたることもありますので注意が必要です。

 母猫のトイレをこまめにそうじする、子猫にさわる前には手をあらうなど清潔を保ちます。子猫のベッドは約38度が適温ですが、小動物用の暖房器具を使用する場合は低温やけどを防ぐために低めに設定します。

 そして、子猫の体重、尿、便などを毎日チェックしましょう。子猫の体重はほぼ毎日増加して、生後1週間で約2倍、生後2週間で約3倍になります。

 体重が増加しない場合には、母乳の量や質に問題があるか、病気の疑いがあります。

 生後1ヶ月ごろまでは、母猫が子猫の陰部をなめて刺激をあたえないと排泄がおきませんが、ティッシュなどで軽く刺激を与えて排泄させることも可能です。便や尿に異常を感じたらすぐに病院で診てもらうようにしましょう。


【生後50日を過ぎたらワクチンの接種を】
 ワクチンとは、毒性を弱めたウイルスを体内に入れることです。ワクチンを接種することにより、ウイルスを無害にする免疫抗体をつくります。

 子猫は親猫から母乳を通じて抗体をもらっていますが、生後2〜3ヶ月でなくなります。この時期の子猫は体力がないため、ウイルスに感染すると命取りになる危険があります。

 生後50日すぎに1回、その3〜4週間後にもう1回ワクチンを接種して子猫をウイルスから守りましょう。




子猫がかかりやすい病気

下痢
 
子猫は体ができあがっていないためよく下痢をします。元気がない、食欲がない、おう吐や口内炎などの症状がみられるときは、ウイルスに感染している可能性がありますので、早急に病院にいって診てもらいます。

 元気で食欲もあるのに下痢をするときは、消化不良や食べ過ぎが考えられます。

 消化不良の原因になりやすいのは牛乳です。猫は牛乳に含まれる乳糖を分解できないことが多いので、猫用ミルクを与えるようにしましょう。

 子猫は消化能力のへ限界を超えてたべすぎることがありますので、飼い主が体重に応じた適量を食べさせるようにしなければなりません。

 それでも下痢がなおらない場合は、細菌性の下痢や寄生虫が考えられますので、病院での治療が必要になります。

 細菌性の下痢の予防はキャットフードの管理をきちんとすることです。ドライフードでも悪くなったものは細菌が繁殖することがありますので、冷暗所で保管して、開封後はなるべく早く食べきるようにしましょう。



子猫衰弱症候群
 
生まれてまもなく死亡する子猫の症状を総称して「子猫衰弱症候群」と呼びます。急激な変化で死にいたるため、治療が間に合わないことが少なくありません。

 体力のない子猫は低体温、低体重、低血糖などでも死にいたりますので、飼い主がきちんと子猫の環境に配慮しなければなりません。少しでも異変が見られたら、すぐに病院に連れていきましょう。



感染症
 
子猫の行動範囲が広くなると、ウイルス、細菌、寄生虫に感染する機会が増えます。まぶたが目やにや涙でくっついてしまった猫をよく見かけますが、これは細菌やウイルスの感染が原因で、ほうっておくと失明することもあります。

 抵抗力のない子猫は、どんなウイルスに感染しても命に危険が及ぶことが多くあります。

 感染症の予防は、清潔な環境での室内飼いと、適切な時期のワクチンが一番ですが、母猫の母乳やグルーミングを通じて感染することも多くあります。そのため、妊娠前から母猫の健康状態に配慮することも大切です。

 



 
 
   
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吐く 呼吸があらい よだれがでる
熱がある 水をたくさん飲む 目をこする
おなかがふくれる 体をしきりにかく・かむ
ごはんを食べない じっとうずくまる こんな時はすぐ病院へ