猫の老化のサイン

 見た目で老化がわかるのは毛と皮膚です。新陳代謝が悪くなる、栄養不足やホルモンのバランスの崩れなどが原因で、抜け毛が増え、ツヤがなくなり、パサついてきます。

 老化は、メスよりオスの方早く目につきやすいようです。動くのがおっくうになると、毛づくろいもしなくなるので老化が目立つようになります。




毛や皮膚
抜け毛が増える 
毛づくろいをしなくなる
毛や皮膚がパサついてツヤがなくなりなんとなく白っぽくなる


 見た目に老化があらわれやすいのは、まず毛と皮膚です。新陳代謝が悪くなる、栄養不足、ホルモンのバランスの崩れなどが原因で、抜け毛が増え、ツヤがなくなり、パサついてきます。なんとなく白っぽくみえるのは人の髪と同じです。
 このような変化はメスよりオスの方早く目につきやすいようです。老化で動くのがおっくうになると、毛づくろいもしなくなるので、さらに拍車がかかります。


 また、皮膚もだんだん黒ずんできて、うるおいがなくなり、フケが目立つこともあります。また、柔らかくプニプニしていた足の裏の肉球も弾力性がなくなり、硬くなってきます。




目やにが目立つ
目に膜がかかったようになる


 若いころのように前足で顔を洗ったりしなくなるので、大きな目やにをつけたままにしていることが多くなります。気がついたら早めに優しく拭き取ってあげましょう。固まってからだと痛がって嫌がるので、そのようなときには水で濡らしたティッシュなどを使用して取るようにします。

 また猫によっては、目に膜がかかったような症状がみられることがあります。これは年をとったことにより、白内障などの目の病気が考えられますので、病院で診てもらうようにしましょう。




口や歯
歯が抜ける
犬歯の先がすり減り丸くなる
口臭が強くなる

 
およそ5歳くらいから、犬歯(キバ)の先がすり減って丸くなってきます。さらに年齢が進むと、門歯と呼ばれるキバのあいだにある小さな前歯が下顎、上顎の順に抜け、その後も他の歯が抜けていきます。

 歯の衰えや、口臭などは多くが歯周病や口内炎が原因なので、歯垢がたまって歯石などにならないように若いうちから歯をある程度きれいにしておくことが予防になります。





爪とぎをしなくなり伸び放題になる
爪が出っぱなしになる


 爪とぎをあまりしなくなるため、爪が伸び放題になり、硬いところを歩くとカチカチと爪があたる音がするようになります。爪がのび過ぎると、肉球にくいこんで、出血したり痛がったりして歩き方がおかしくなることもあります。そうなったが病院に連れて行ってください。

 また、透明だった爪の色が白く濁り、出しっぱなしのためにカーテンや、じゅうたんなどに引っかかりやすくなったりします。




いろいろな動作

一日中眠っている
じゃれなくなる
毛づくろいをしなくなる
動きがゆっくりになる
高いところに上れなくなる
よろけることが増える
外出時間が減る
徘徊する
抑揚のない大きな声で無意味に鳴く


 このような動作は、体の機能が低下して、筋肉も衰えてきたことなどが原因です。いままで上れていた場所にも、下でためらうことが多くなり、あげくのはては失敗して落ちてしまったり・・・。ヒモなどをじゃらしてみてもチラッと見て面倒くさそうにまた眠ってしまったりします。

 また、老いが進むと、意味もなく室内をうろうろしたり、抑揚のない大きな鳴き声をあげたりすることもあります。猫によっては突然暴れだしたりすることあります。




トイレ
トイレにいく回数が増える
トイレにいる時間が長い
そそうをするようになる


 年をとるにつれて腎臓の働きが悪くなるので、水を飲む量が増えておしっこの回数も多くなります。また運動不足になりがちなため、脳の働きも弱くなり、全身の筋肉も衰えてウンチを出すのが大変になり、排便のためにトイレにいる時間が長くなります。おしっこやうんちをする時にあまりつらそうな場合には、病気の可能性もありますので注意が必要です。

 また、寝床などでそそうをしてしまうこともあります。原因としてはトイレに行くのがおっくうでギリギリまでがまんして、まに合わなかったり、トイレに通う体力がなく、膀胱の衰弱から意思とは関係なくおしっこが出てしまうなどが考えられます。




脳や神経
刺激への反応が鈍くなる
飼い主や家族を見分けられない
周囲の状況が分からずおびえる。無関心になる。
食べ物の好みが変わる

 
年をとると嗅覚、聴覚、視覚などの感覚が衰えて、動くものやにおい、音など、外部からの刺激に鈍くなったり、無反応になったりします。また視力や聴力が衰えたために周りの状況がつかめず、おびえる仕草をみせる猫もいます。

 ひどくなると食事をしたのを忘れて、また催促する、トイレが分からずそそうをする、家族を見分けられないような反応をみせる、名前をよんでも反応しなくなる、などの症状が現れることもあります。猫の状態がおかしいようでしたら病気の可能性もあります。

 



 
 
   
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おしっこが出ない ごはんは食べるのにやせる 歩くとよろける
おしっこの色がおかしい けいれんをおこす 頭をふる、かたむける
うんちが出ない 毛づやが悪い 鼻みずがでる
うんちがゆるい 毛がぬける、フケが出る くしゃみ・せきがでる
吐く 呼吸があらい よだれがでる
熱がある 水をたくさん飲む 目をこする
おなかがふくれる 体をしきりにかく・かむ
ごはんを食べない じっとうずくまる こんな時はすぐ病院へ