猫は縄張り意識が強い
 




ネコは自分の縄張りを大切にする】
 人に飼われる前の猫は、野生動物として自分ひとりで狩りをして、獲物を捕らえてくらしていました。

 そのため、よそ者に邪魔されずに狩りができる「場」の確保は大切なことでした。また、ひとりでも身の安全を守ることができる「場」を探すことは生存していく条件だったのです。

 これらの狩猟生活のなごりが、今でも縄張り意識として残っていると考えられています。縄張り意識は、自分の身を守ると同時に、ネコをはじめ、他の動物との無用なあらそいをさけるためのルールといえます。



【外ネコの場合は】
 食事や睡眠などの生活の場として使っている範囲を「ホームテリトリー」といいます。これはよそ者を入れない自分だけの縄張りです。テリトリーのなかでも、他の猫などと共有する「ハンティングテリトリー」もあります。

 外の場合は、家の周辺半径100〜500mの範囲です。この範囲内は定期的にパトロールに出かけ、要所要所に匂い付けをして、自分の存在をアピールします。

 何匹かのが接触するハンティングテリトリーでは、ときどき「集会」が開かれることもあるようです。縄張りを共有するもの同士、無駄なあらそいを避けるために、顔合わせをしているのではないでしょうか。



【室内飼いの猫の場合】
 室内飼いの猫の場合は、パトロールする範囲が縄張りです。定期的に見回り、変化がないかを確認します。外猫同様に、自分の匂いをつけて歩き、アピールするのも忘れません。
 もし、縄張り内に見なれないものがあった場合には、まず観察して危害をくわえることはなさそうと判断したら匂い付をします。この一連の行為を通して、はじめて安心して暮らせるのです。

 ベットが休息場所のいちばん大切な場所ですので、複数のを飼っている場合は、他のが入ると怒ることもあります。それぞれに専用のベッドを用意してあげましょう。



【縄張り宣言(匂い付け)の方法】
こすりつけ
 はこめかみ付近や口周りに「臭腺」があり、そこから自分のオリジナル臭を発しています。

 がよく机の端や壁、人間などにスリスリと顔をこすりつけているのは、ひとつには自分の匂いをつけて、縄張りであることを宣言しているのです。

爪とぎ
 爪とぎは、狩猟動物であったの習性ですが、同時に「匂い付け」といいう意味もあります。爪の周囲にも匂いを発する臭腺があり、爪とぎをしながら、そこに自分の匂いをつけているのです。部屋のあちこちで爪とぎをしたがるのは、そこが自分の縄張りだからです。

スプレー
 成熟したオスは、部屋のあちこちに尿をかける「スプレー行為」をすることがあります。これも匂い付けのひとつです。ただし去勢すると少なくなります。

 



 
 
   
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