猫の飼い方・育て方・しつけ方についてわかりやすく説明しています。
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一昔前は、日本人の食生活は、米を主食として、魚をおかずとしていました。その残り物を猫に食事として与えていたので、日本の猫は魚類が好きというような思い込みがありますが、歴史的にみても、猫は自分たちで魚をとっていたわけではなく、動物の肉を主食としてきた生き物なのです。 一昔前の猫たちが、残り物の「猫まんま」でも生きてこられたのは、豊かな自然の中で、ネズミやバッタ、とがげなどを捕り、動物性たんぱく質を得ていたからなのです。 |
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ほとんどの肉食動物の例にもれず、猫も昼間寝て、夜活動する夜行性動物です。ところが人間と一緒に生活している猫は、人間の生活リズムにあわせて昼間行動し、夜は一緒に寝るという生活パターンになり、現在では、夜行性であることを忘れてしまったようになっています。 |
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「犬は飼い主に忠実だが、猫は自分勝手である」とよく言われます。これは、犬はもともと群れをなして生活する動物であるのに対して、猫は単独生活型の動物であるために、このようにみられるのです。 群れをなして生活する犬は、飼い主をリーダーとみなし、忠実な態度を示しますが、猫にはそのような感覚はありません。 猫は一人前になると、それぞれ単独で暮らす動物です。束縛や命令をきらう猫に対して「自分勝手」「わがまま」と決めつけることは逆に人間の「自分勝手」「わがまま」にほかなりません。 |
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猫はその昔、狩りによって獲物をとっていました。その方法は、獲物をじっと待ち失せ、突然襲いかかって前足の爪で押さえ込み、鋭い犬歯で相手ののどに致命傷を与えるというものです。 この狩猟本能は、人間と一緒に暮らすようになった今でも、猫に残っています。子猫が動くものにじゃれつくのはこの本能による遊びです。 また、大人になった猫が、トカゲなどの獲物をくわえて飼い主のもとへ持ってくるもあります。これは、野生の名残りによる行動なので「よく捕って来たね」とほめてやってください。猫がみていないところでそっと始末するぐらいの心配りをもちたいものです。 |
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毛づくろいは「グルーミング」とも呼ばれ、体の手入れをして、清潔にするためです。猫はこのグルーミングをせっせとおこなう、とてもきれい好きな動物です。 グルーミングの目的は、体の汚れをとり、かゆいところをかき、毛並みを整えることにあります。 そのほかにも、気持ちを落ち着かせたり、高まった緊張をほぐすときにもグルーミングをします。これは「転移行動」と呼ばれる行為です。 また、発情期などに、オスがメスをグルーミングしていることがありますが、これは求愛の行為の一つとみられています。 |
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猫は自分のなわばりを示す手段として、爪とぎや尿かけをします。尿かけは、雄猫に多い行為で、ほかの猫を寄せ付けないために、電柱や木などに尿をかけ、自分のなわばりを主張します。 爪とぎは、なわばりの木などに、背伸びをして引っかき傷をつくり、いかにも大きな猫がいるように見せかける行為です。 |
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猫の祖先はアフリカに生息する「リビアヤマネコ」だといわれています。このリビアヤマネコが古代エジプト時代に始めて人間と接触するようになり、やがて人間になれ、飼われるようになり、今あるような40品種を超える姿や色に変化してきました。 リビアヤマネコは、夜間に狩りをする肉食動物で、一匹でも安全に生き抜く術を心得た、タフで利口な動物でした。これらの習性や能力は、猫が人と数千年一緒に暮らすようになって、だいぶ変わってきました。 それでも、その習性はたくさん残っています。猫のミステリアスとも思える行動は、かつての野生の血からくるところが多いのです。 |
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