【引取りは午前中がベスト】
初日は、環境の変化から子猫が体調を崩すことも考えられます。すぐに対応できるように、飼い主さんが在宅できる日を選び、できれば午前中に引き取りましょう。
子猫に異変が見られたときは、日中ならすぐに動物病院に連絡したり、連れて行くことができます。また、午前中に迎え入れ、午後から夜の時間があると、その日のうちに子猫が新しい環境になれやすいこともあります。
【前の飼い主さんからトイレ砂やフードなどをもらう】
子猫は早く新しい環境になれるために、引き取るときには前の飼い主さんやショップから、排泄物のニオイがついたトイレ砂や、食べ慣れているフード、猫自身のニオイがついた布類やおもちゃなどをもらうと子猫も安心します。
【初日から必要なもの】
猫がわが家にやってくる日が決まったら、あらかじめ必要なものを用意しておきます。トイレや食器など、初日からさっそく必要になるものと、徐々に揃えたいものなどがあります。
初めての場所は、猫にとっても不安です。キャリーバッグからだしてあげると、うろうろ歩き回ったり、ものかげにかくれてしまう猫もいますが、慣れるまでは手出しをせず、そっと見守ってあげてください。
【キャリーバッグ】
家に連れてくるときはもちろん、猫を外につれていく場合にキャリーバッグは必要です。いつ動物病院に連れていう必要があるかもしれませんので、キャリーバッグがかかせません。中に入るのを嫌がらないように、ふだんから慣らしておくようにしておきましょう。
【寝床】
寝床はベットでも、ダンボール箱やキャリーケースに毛布などを入れたものでもOKです。猫は自分のにおいがついたものが安心します。それまで使っていた毛布やタオルなどや、おしっこのついた砂を少量、前の飼い主からもらっておきます。新しいベッドやトイレにさりげなく置いておくと、自然に使えるようになります。
子猫は生まれてから母猫にくっついて体温を保持していましたので、寒い時期にはペット用ヒーターを用意するなどして、母猫の体温に近い30〜35度くらいに調節してあげるようにします。ベッドは日当たりのよい静かな場所におきます。
子猫は眠くなると動きが少なくなり、反応もにぶくなり、一箇所にとまっていたり、遊ばなくなります。そんなときは寝床に誘導します。自由に歩かせているときに、部屋のどこかで寝てしまったら、抱っこして寝床へ連れて行きます。
猫は睡眠が大好き
猫は睡眠が大好きです。1日の3分の2を眠って過ごしますので、ベッドまわりが快適かどうかは、猫にとっては大変大事な問題です。そのためにはベッドの大きさ、置き場所などへの十分な配慮が必要です。
猫が好む素材は、保温性の高いふわふわしたもの。清潔好きなので、洗濯したり干したりしやすい素材を選びます。大きさは猫が丸くなって寝られる程度が目安です。周囲にふちどりや囲いがあると体をあずけやすく安心するようです。
飼い主のベッドで一緒に寝るのではなく、猫専用のベッドを用意するようにしましょう。
猫が好む寝床は
猫が快適と感じる寝場所は次の3つです。
・冬は暖かい場所、夏はすずしい場所
・見晴らしのいい場所や、人目につかない静かで安全な場所。特に来客や子供がいる家では、このような場所を好みます。
・いつも面倒をみてくれる飼い主が近くにいる場所
この他に、猫がいつも寝ている場所はお気に入りのところです。そこにベッドを置いてあげましょう。
【トイレとトイレ砂&シャベル】
猫が快適に排せつできて、飼い主が簡単に掃除できるものを用意します。最初は箱に新聞紙を敷いただけの簡易的なものでもOKです。
トイレは容器とトイレ砂、シャベルを用意します。前の飼い主がいたら、前の飼い主さんなどから今まで使っていたトイレ砂をもらい、新しいトイレ砂にまぜておきます。
自由に歩かせているときや、食事のあと、部屋の隅や床のニオイをクンクンかいだり、あたりをキョロキョロ見回して落ち着かない様子だったらトイレの合図ですので、誘導したり、抱いて連れて行きます。
排せつ中は猫が警戒するので、はなれて見守ります。猫は自分の排せつ物のニオイがする場所をトイレと認識しますので、教えなくてもそこでするようになります。
トイレ シャベル 猫砂
市販のトイレの種類
箱タイプ
長方形の箱に砂を入れるだけのタイプです。箱の一角にスコップがセットされたものが多い。固まる砂を用いて、猫がつかったら捨てます。狭い場所でも使えて洗うのも楽です。
フードタイプ
箱の上に出入り口の穴があいたフードがついているタイプです。周りが汚れにくく、砂の飛び散りや、においの広がりも抑えられるので、部屋におきたい場合は便利です。
すのこタイプ
箱の上にのったすのこに砂を置いてつかうタイプです。おしっこはすのこの下におちるので、たまったら捨てて箱を洗います。ウンチはすくって捨てます。洗って再利用できる砂を使うと経済的です。
【フードボウルと水ボウル】
食事は、前の飼い主やペットショップなどと同様の与え方をすると、安心して食べてくれます。慣れたものでないと食べないときもあるので、前の飼い主さんなどから、同じものをもらうか、商品名を聞いておきましょう。また、与える時間も聞いておくといいでしょう。水は新鮮なものを自由に飲めるようにしておきます。
子猫は人の視線がある騒がしい場所では、警戒して食事をしません。食べない場合は警戒しているので、ものかげやキャリーケースの中など、人の目が届かない場所において様子をみます。
【徐々に揃えておきたいもの】
爪とぎ器
猫にとって狩りの道具でもある爪をとぐのは本能ですので完全にはとめられません。爪をとぐ場所がないと家具やカーペットがボロボロになってしまいますので、爪とぎ器を用意しておくと、そこでとぐようになります。
トイレと同じく、まず場所を決めてツメとぎの道具を用意します。ツメとぎには市販のツメとぎ板やダンボール紙などさまざまなものがあります。
猫がツメをとぐ動作をみせたら、そこに連れていき、うまくとげたらほめてあげます。トイレのしつけより時間がかかりますが、愛情をもって根気よく教えます。
おもちゃ
生後2ヶ月くらいから、猫は単独で遊ぶことを覚えます。動いているものすべてが遊びの対象になります。動きたい欲求にこたえるようにおもちゃを用意してあげます。
ねずみのおもちゃ 猫じゃらし
ブラシ
特に長毛種には欠かせません。季節の変わりめには抜け毛が多くなるので用意しておきましょう。
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