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認知症 こんな時には、こんな対応を・・・


 認知症が進んでくると周囲の物事の判断ができなくなる「見当識障害」というのがあります。久しぶりに会いに行ったのに「どなたさまですか」などと言われるとショックを受けます。

 しかし、「しっかりしてよ、私がわからないの」などと言い返すと、本人はますます混乱してしまいます。

 見当識障害は認知症によくある症状です。その場合は、間違えている人になりきって相手をするなど、話を合わせてあげましょう。話をしているうちに記憶がもどってくることもあります。

 また、少しでもわかる間にできるだけコミュニケーションを取っておくことも大切です。離れて暮らしている方はなるべく頻繁に顔を見せて忘れにくくしてあげるようにします。


息子の顔がわからない
 久しぶりに会った息子を見て、「この人はだれですか」と、怖がったり、怒ったりすることもあります。

 これは、若い頃や子どものころの自分に戻ってしまうという認知症の特徴的な症状です。

 自分は若いころに戻っているわけですから、大人になったわが子を見ても、だれかわからないというわけです。「こんなに一生懸命世話をしているのに」とがっかりしないようにしましょう。

否定したり責めたりしない
 ほかのケースと同じように、認知症の人の言うことを否定せず、話をあわせることが基本です。顔を覚えていないことを責めて不安にさせてはいけません。

 知らない人だと思って怖がる場合は、悪い人ではないことを説明して安心させましょう。

 
 
 

  食事をしたことを忘れてしまう   物をあさる
  買い物が止まらない   トイレでない場所で排泄をする
  頑固で暴力的になる   暴力を振るう。大声でわめく
  夜になると歩き回る   ウソをつく
  無気力でうつ状態になっている   人をどろぼう呼ばわりする
  入浴をいやがる   同じことを何度も聞く
  自分で服が着られない   「うちに帰る」と言って外にでる
  家族がわからなくなる   自分の便をいじる
  失禁した下着を隠す   自分がいる場所がわからない
  道に迷って帰れなくなる   言葉がでてこない
  デイサービスを嫌がる   トイレが間に合わない
  ガラクタを拾ってくる