認知症になると記憶力の低下から、物を置いた場所を忘れます。自分が忘れたという自覚がなく、「誰かが盗った」という考えになりがちです。身近で介護する人が犯人あつかいされることが多く、感情的になり、溝ができてしまうこともあります。
否定したり叱ったりしない
叱っても効果はありません。むしろ自体を悪化させます。ですので「そうなのね、どこかに置き忘れているかもしれないので一緒にさがしましょう」といって、まず、そのまま受け止めましょう。そうしているうちに本人の気持ちが落ち着いてきます。
また、「財布を取られた」と騒ぐことが多いのですが、こんなときのために、実際にお金を少しいれておいた財布を別に用意しておき、ある程度探しても見つからないときには、「これですか」といって差し出すと、案外納得してくれます。
「一休みしてお茶でも飲みましょう」「今度、代わりの物を買いにいきましょう」などと声をかけ、気持ちをほかのことに向けることで落ち着くこともあります。 |