年齢を重ねていくと、ほとんど人が、「とっさにものの名前が出てこなくなる」という経験をします。これは脳の機能が低下していくために起こりますが、認知症ではこれがさらにひどくなり、「みそ汁、せっけん、トイレ」など、日常的に使う言葉も出てこなくなります。
言葉にださせることを心がける
認知症の進行を遅らせるためには、本人にことばを口にださせることが大切です。「みそ汁のこと?」「そうそう、みそ汁ね」などと応じて、ものの名前を認識するきっかけをつくりましょう。
例えば、「あれを取ってくれますか」と、言われたときには、「ああ、あれね」というのではなく、「ティッシュのこと?」と聞き返します。同時に話す機会を増やすことで、脳と舌を刺激するようにしましょう。 |