HOME  

認知症 こんな時には、こんな対応を・・・


 「ごはんの支度をしなければ」「子どもの世話をしなければ」といって家を抜け出すことは、認知症の人によく見られます。

 「うちに帰る」というのは、認知症が始まって、自分がどこにいるのかわからなくなって、知らないところにいると思っています。ですのでとても不安なのです。

 認知症の人にとって「自分の家」とは、自分が元気で幸せだったころに住んでいた家や場所のことです。夜になって不安が高まると、幸せだったころの自分にタイムスリップして、「うちに帰る」と言って外にでしまいます。

とりあえず引き止める
 「今夜はもう遅いですから、泊まっていってください」「タクシーを呼びますから、お茶でも飲みながら待ちましょう」などといって引き止めると、しばらくして気持ちが落ち着くことがあります。

不安な気持ちを理解する
 「また始まった」という思いに駆られるかもしれませんが、力ずくでは引き止められません。本人の不安な気持ちに寄り添う姿勢があると相手にも伝わります。

 それでも出ていってしまうときには、しばらく散歩につきあいましょう。「うちに帰る」と言ったことを忘れて、素直に帰宅することも多くあります。
 
 
 

  食事をしたことを忘れてしまう   物をあさる
  買い物が止まらない   トイレでない場所で排泄をする
  頑固で暴力的になる   暴力を振るう。大声でわめく
  夜になると歩き回る   ウソをつく
  無気力でうつ状態になっている   人をどろぼう呼ばわりする
  入浴をいやがる   同じことを何度も聞く
  自分で服が着られない   「うちに帰る」と言って外にでる
  家族がわからなくなる   自分の便をいじる
  失禁した下着を隠す   自分がいる場所がわからない
  道に迷って帰れなくなる   言葉がでてこない
  デイサービスを嫌がる   トイレが間に合わない
  ガラクタを拾ってくる