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認知症とは

 
 年齢を重ねてくると、他人の名前を度忘れしたり、物の名前を思い出せなかったり・・・。こうした「物忘れ」は記憶力や集中力、注意力の低下から起こります。これは単なる脳の老化が原因で起こります。

 一方、認知症では、認識したり、記憶したり、考えたり、判断する力が障害が起こり、社会生活に支障をきたすようになった状態をいいます。

 人の名前どころか、今日のお昼に何を食べたのか、お昼ごはんを食べたか食べていないかさえも思い出せなくなってしまうのです。

 認知症は、認識する力、記憶力、判断力は徐々に失われていきますが、自尊心や羞恥心は残っており、感情面は健常者とかわりません

 認知症の多くは「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症」です。認知症は心の病気ではありません。脳が病的に障害されておこります。

 
その原因となる病気は、頭蓋内の病気によるもの、身体の病気によるものなどいろいろあります。



認知症患者の数は

 厚生労働省によると2010年時点の65〜69歳での有病率は1.5%ですが、以後5歳ごと倍に増加し、85歳では27%に達し、日本の65歳以上の高齢者における有病率は8〜10%程度、200〜242万人と推定されています。

 そのうち、50%を占めるのがアルツハイマー病です。次いで多いのが、脳血管障害によるもので約30%、その他が約20%の認知症とされています。

 総人口に占める高齢者の割合が年々増えていくのと同時に、認知症の患者数も増加し、2020年には約225万人にまで増えることが予想されています。