HOME  

認知症の治療は

 
 残念ながら、現在でも認知症の中心となる症状を根本的に治療する薬は今のところありません。しかし、治療することで、病気の進行を遅らせたり、症状の出力を抑えることができます。

 認知症に対する治療の第一歩は、患者さんの病気の種類や特徴をしっかりと把握することです。とくに家族や介護者が、患者さんの病気の性質を正しく理解しておくことが大切です。


認知症の薬物療法
 残念ながら、現在でも認知症の中心となる症状を根本的に治療する薬は今のところありません。

 アルツハイマー病は治療法がないといわれていましたが、あと数年たてば根治できる治療薬が誕生するといわれるほど、研究が進んでいます。現在あるのは、認知症の進行をゆるめたり、脳の機能低下を抑える治療薬だけです。


 現在、日本ではドネペジルのみが軽度および中等度のアルツハイマー病に使用できます。ドネペジルによって記憶障害そのものを改善できるわけではありませんが、進行を少なくとも1年間程度遅らせることができるといわれています。


アルツハイマー病にはサプリメントも効果的
 アルツハイマー病に有効であるといわれるサプリメントにイチョウ葉エキスがあります。フラボノイドなど多様なポリフェノールが含まれ、酸化ダメージから神経細胞を守る作用があります。海外では治療薬とともに服用されることが多く、日本では健康食品として市販されています。

 もう一つはビタミンEです、中程度のアルツハイマー病の進行を抑えるといわれています。コエンザイムとの併用が有効です。また、最近では、米から抽出されるフェルラ酸がアルツハイマー病に有効であるとの報告もされています。