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レビー小体型認知症とは

 
 レビー小体型認知症では、認知機能障害に加え、「幻視」などの特徴的な症状が現れます。また、パーキンソン病の症状が起こることもあります。60〜80歳代に多く、男女差はあまりありません。


症状は
 手足が震えたり、動きが緩慢になったりするパーキンソン病のような症状が多くみられます。そして、幻視もこの病気の特徴的な症状です。幻視とは、そこにないものが見えるということです。

 例えば、ベランダから誰かが室内をのぞいている」「壁にクモがたくさんいる」など、見えるものはさまざまで、多くは不安や恐怖を伴います。



原因は
 レビー小体とは、脳の神経細胞内にできる変異型の沈殿物ですが、それが大脳皮質などに多数あらわれ、認知機能が傷害されることで起こります。


治療は
 現在のところは、レビー小体型認知症を根本的に治療する方法はありません。認知機能障害に対しては基本的にアルツハイマー病と同じ治療になりますが、特徴的である「幻視」や「パーキンソン病」などに対する治療は、それぞれの症状にあわせて行われます。