認知症の初期には、やるきがなくなり、うつ状態があらわれることがあります。これは記憶力が低下したことや判断力が衰えていくのが自分でもわかり、将来を悲観して気持ちが落ち込むためです。
自信をなくすような言葉はかけない
「最近もの忘れがひどくなったんじゃない」などの、なにげない言葉にも、うすうす気がついている本人へのダメ押しになってしまいます。言葉使いには気をつけるようにしましょう。
できることをやってもらう
自分の能力が低下していることを自覚していて、以前のように上手にできないという体験をするのはつらいものです。得意だったことよりも、簡単でも達成感がもてるようなことをやってもらうようにしましょう。
「がんばって」と言わない
気分が落ち込んでいるときに、励ます言葉は禁物です。つらい状態を理解して、受け止めてあげるようにしましょう。
うつ病と認知症のうつ状態の区別はわかりにくいのですが、認知症のうつ状態は薬で改善する可能性もありますので、お医者さんに相談することをおすすめします。 |