病気になる前には自制できていたことが、認知症のためタガが外れてしまった状態になります。しかし、大声や暴力にも必ず理由があります。介護する側でその原因をつくっていることも少なくありません。
例えば、「いきなり声をかけた」「体に触った」「無理強いしている」「痛みがあるのに動かされた」などということがあっても、口でうまく説明できずに、暴力的になったり大声で訴えたりということになってしまいます。
力で抑えこまない
介護する側が叱ったり、力で制止すると火に油を注ぐことになりかねません。まず、こちらが落ち着くことが大切です。
原因を考え、非があれば謝る
介護するときは行動する前に、必ず声をかけて一息おいてからにします。本人の意思を無視していないか、尊厳を傷つけていないかという自省心をもって介護にあたれば、こういったことを減らすことができます。
また、しばらく時間をおいて声をかけると、先ほどのことはすっかり忘れていて、ことがすんなり運ぶことがあります。 |