認知症の症状として、時間や場所、周囲の状況がわからなくなる「見当識障害」があります。そのため、季節がわからなくなって、夏なのに厚着をしたり、椅子をトイレと間違えて座り、排泄をしたりすることがあります。
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大きなストレスがきっかけに
見当識障害は認知症の初期の段階から多くみられるものです。認知症発症のきっかけとして、何か大きなストレスを受けた場合に発症することが多くあります。大切な人を亡くした、病気で入院した、生活環境が大きく変わった、などです。
ですから、異変を感じたときは、何か大きなショックを与える出来事があったのかもしれません。それ以上のショックを与えないように注意しなければなりません。
「変なことを言っている」と思ってもいちいち指摘せずに、軽く聞き流すようにしましょう。また、環境を変えることはできるだけ避けなければなりません。
故郷でひとり暮らしをしている親を、息子の家に引き取るという場合もよく検討が必要です。 |