私たちの体には、細菌やウイルスなどの病原体が入ってきたとき、それらを除いて体を守る免疫があります。ところが、この免疫が食べ物に過剰に反応してしまうことがあります。これが食物アレルギーです。
幼児期までは食物アレルギーの原因は鶏卵と牛乳がその半数以上を占めています。青年期になるにつれて甲殻類が増え牛乳が減っていきます。成人期以降では甲殻類、小麦、果物、魚介類といったものが主要なアレルギーの原因食品となっています。
アレルギーの症状は、下痢、腹痛、吐きけ、嘔吐、じんましん、呼吸困難、口や喉の腫れなどさまざまありますが、それらは食べた食品や体調によって異なります。
多くは食物を摂取してすぐから2時間程度で反応を示しますが、やや遅れて症状が現れることもあります。遅いものは食べてから数日後に症状が出ることもあります。症状は皮膚にでるものが約90%で、急性のアレルギー(アナフィラキシーショック)が約10%程度です。息苦しいなどの呼吸器症状や全身症状になるほど重症になります。
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