細菌感染の可能性があるとき。例えば錆びたカミソリや包丁、古い釘などで切ったとき、木の枝や貝殻で切ったときなど。また皮下の脂肪が見えていたり、出血が止まらないような深い傷の場合はできるだけ早く受診が必要です。
ちょっとした切り傷の場合の手当ての方法です。
まず、水道水で傷口を洗って下さい。洗う目的は傷口に砂やゴミなどの異物を除去するためです。これらの異物があると傷が治る時の邪魔となります。決して消毒はしないで下さい。消毒薬は人間の正常な細胞も一緒に殺してしまいます。傷を消毒するということは、傷を治そうと活躍している人間の細胞をも殺すことになり、かえって傷の治りが遅くなってしまいます。
そして、洗った後は傷を乾燥させないようにします。傷の部分に滲出した液の中には細胞を元気にする成分が入っていますので、傷口はできるだけ湿った状態に保ちます。
傷口を乾燥させないためにはガーゼがついている通常の救急絆創膏をはってはいけません。傷を乾かさないような新しい救急絆創膏を使いましょう。市販のものとしては「バンドエイド」キズパワーパッドがお薦めです。
傷の面積が大きく絆創膏では覆いきれない場合は、台所で使うラップを使います。ラップで被って縁をテープで留めるなどします。あとは毎日傷とそのまわりを水洗いしてラップを交換していけば大丈夫です。
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