急なケガや病気に備えて知っておきたい応急手当(応急処置)の方法について解説しています。


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応急手当(応急処置)方法ガイド


 痙攣・ひきつけ

 痙攣(ひきつけ)は一時的に呼吸が止まり、白目をむいて、体をこわばらせ、意識を失う状態です。痙攣は、熱を出したときに起こる熱性痙攣がほとんどですが、他の原因としては、てんかん、髄膜炎、頭部外傷などがあげられます。

 生後6カ月から5歳までにみられ、頻度は5歳以下の7〜8%にみられます。38度以上の急な発熱のときに痙攣を起こし意識を失います。痙攣は10分以内でおさまります。発熱後12時間以上たってからみられることはほとんどありません。そのうち約3分の1の子供は何度か繰り返すと言われています。


 痙攣・ひきつけの応急手当

 大切なのは、あわてないことです。熱性痙攣は通常、数分以内に収まり、命にかかわることや後遺症を残すことははまずありません。また舌をかむこともまずありませんから、あわてて何かをする必要はありません。大声で名前を呼んだり、体を揺すったりするのはいけません。

 また、後で医師の診察を受けるときのために、痙攣の様子をきちんと説明できるように、よく観察しておきます。時計をみて何分続いているかを確認します。観察のポイントは、顔色、目の動き、手足のつっぱり方、ひきつけていた時間などです。

 痙攣が15分以上続く時や、短時間にひきつけを繰り返すとき、もしくは痙攣の強さや目の向き、頭の向きが左右で違ったり、身体の一部だけに痙攣が起こるときは救急車を呼ぶなどして、すぐに医療機関にかかるようにしてください。