急なケガや病気に備えて知っておきたい応急手当(応急処置)の方法について解説しています。


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応急手当(応急処置)方法ガイド


 ハチ刺され

 もしハチに刺されてしまっても重症になることは稀ですので、必要以上に不安がらずに落ち着いて行動してください。日本にいる蜂は大きく分けてミツバチ、足長バチ、スズメバチの3種類です。

 「ミツバチ」は刺された時は痛みを感じますが、痛みそのものはすぐに治まります。刺された患部に針が刺さって残っているので抜きます。刺されたところは若干赤く腫れる程度です。
 「足長バチ」はミツバチに刺された時よりも大きな痛みと大きく赤い腫れが残ります。また重症のある場合には、じんましん、発熱、嘔吐などの症状がみられることもあります。
 「スズメバチ」は激痛が走り患部から広範囲に赤く腫れます。また重症の場合は、発熱、嘔吐、呼吸困難、肝機能障害が起こることもあり死に至ることもあります。


 ハチ刺されの応急手当

 蜂に刺された場所が巣の近くなら、その場にいるとさらに多数のハチの攻撃を受けることがあるので、すぐにその場所を離れるようにします。

 ハチに刺されたら、刺された傷口を流水でよく洗い流し冷やします。これは毒の回りを遅くするためです。そして、刺された箇所の周囲を強くつまみ、手で毒液を絞り出すようにします。口で吸い出していけません。たとえ飲み込んでも毒は体には吸収されませんが、口内に傷があると傷口から体内に入るので危険性があります。

 多くの場合は刺された部位に発赤、熱感、腫れなどの症状が出ますが、数日後にはなくなります。なお全身に発熱、嘔吐、呼吸困難、肝機能障害が出る人は20%程度います。そして2%程度の人は身体が過剰に反応して血圧が下がって生命にかかわるショック(アナフィラキシー)を起こすことがあります。