肩こりは首や肩の筋肉が疲労や緊張のために硬くなり、血行が悪くなって、血が滞った結果生じる疼痛です。
厚生労働省の国民生活基礎調査では、日本人の体の不調を訴える自覚症状の中で、「肩こり」は男性で2位、女性で1位と上位をしめており、「肩こり」は国民病ともいわれています。
肩こりは2つのタイプに分かれます。「疲労がたまることによって起こる肩こり」と「病気のために起る肩こり」です。一般に肩こりといわれる殆どの場合は「疲労がたまることによって起こる肩こり」です。その原因は、同じ筋肉のみを使い続けたり、悪い姿勢や運動不足などによる筋肉の疲労です。長時間のデスクワーク、パソコン作業による筋肉の疲労、眼の疲れ、対人関係からくるストレス、冷房による冷えなど、現代社会においては知らず知らずのうちに「肩こり」の原因を生み出しています。
「病気のために起る肩こり」とは病気があってその症状のひとつとしてあらわれる肩こりのことです。肩こりとともに、めまいや手足のしびれ、だるさ、頭痛などの症状が伴う場合は「たかが肩こり」と甘くみるのは禁物です。見過ごすことのできない深刻な病気が肩こりを引き起こしていることもありますので医師の診察が必要になります。
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