せきは気道内に侵入した異物などを外に出そうとする体の防御反応の一つです。せきには、たんのない乾いたせき(コンコンタイプ)と、たんがからんだ湿ったせき(ゼロゼロタイプ)があります。
乾いた咳と一緒に鼻水や発熱がある場合の多くは風邪で、この場合は数日で症状は軽快します。
一方、湿ったせきは痰を外に出すためのものです。たんは体に不要なもの、たとえばウイルス、細菌、異物などの異物をたんがからめ取って、線毛で運び出す役目をしていますので、薬で咳を止めるとたんを排出することができなくなり、かえって症状が悪化することがあります。
なお、2週間以上、せきが続くときや、痰に血液が混じっているときは、肺がんや肺結核など重大な病気の可能性もありますので、早めに受診するようにしてください。
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