急なケガや病気に備えて知っておきたい応急手当(応急処置)の方法について解説しています。


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応急手当(応急処置)方法ガイド


 骨折

 骨折は強い痛みが生じます。傷口がない皮下骨折は、痛めた部位の骨を押して強い痛みがあれば骨折が疑われます。完全に折れているときだけでなく、ひびが入ったときもこの圧痛はみられます。またケガをしたという覚えがなくても、痛みが続くときは骨折が疑われます。
 さらに、骨折すると腫れや皮下出血が現れます。始めは骨折部分だけに起こりますが、徐々に広がっていきます。そして強く腫れたり骨が大きく曲がったりした部位を押すと生じる「ギシギシ」や「グズグズ」といった「軋轢音」が感じられます。これも骨折特有の症状です。骨折を疑う症状がみられたら、なるべく早く整形外科を受診しましょう。レントゲン検査で骨折の有無や程度を確認し、適切な処置を受ける必要があります。


 骨折の応急手当

 骨折は激しい痛みでショック状態にあることも珍しくありません。むやみに動かさず安静な状態にします。かけるものがあれば体を冷やさないようにかけます。患部は氷嚢などでできるだけ冷やします。

 次に骨折部分を固定します。患部を三角巾やネクタイ、包帯など長いもので結んで固定します。副木には、骨折部分の大きさに合った物を選び、木片などはやわらかい布やタオルなどで包んで使います。変形しているときは、無理に伸ばしたりせずそのまま固定します。

 骨折で骨がずれて曲がってしまうことがありますが、このずれを矯正しないと曲がったまま骨がくっついてしまいます。固定した場所に刺激を与えないように注意して、速やかに専門の医療機関で治療を受けてください。