急なケガや病気に備えて知っておきたい応急手当(応急処置)の方法について解説しています。


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応急手当(応急処置)方法ガイド


 犬にかまれたら

 イヌにかまれると、すぐ狂犬病を心配しますが、現在の日本では狂犬病の発生はなくなっています。しかし狂犬病の流行国を旅行中にイヌにかまれたりすると感染の可能性もありますので油断できません。

 犬のかみ傷は小さくても軽視してはいけません。犬のかみ傷は深く、市販の消毒液や傷薬で治療した場合、皮膚の表面は治っていても、内部で細菌感染を起こしている危険性があります。
 犬の口の中には、いろいろな細菌がいます。かみ傷から細菌に感染すると、傷を受けたところが化膿してはれ、ズキンズキンと拍動性の痛みが生じます。さらに、その感染症で破傷風になる場合もあり、重症の場合は死に至ることもあります。


 犬にかまれた時の応急手当

 水道などの流水で石鹸を使って傷口をよく洗い流してから、オキシドールなどの消毒液で傷口を消毒します。そして清潔なガーゼかタオルなどで傷口を押さえ、早めに病院に行って手当を受けるようにします。応急処置をした後、遅くとも8時間以内に適切な治療を受ければ、感染の危険性は少なくなります。

 小型犬に噛まれた場合などは傷口も小さく出血もすぐに治まってしまいますが、その傷口は意外と深くまで届いています。軽く見える傷でも放置しておくと、細菌などの感染が元で、あとから傷口が、化膿したり、高熱が出たりすることがありますので、念のため消毒液で洗い流してから医師の診察を受けるようにしましょう。

 また、大型犬に体のいろんな場所を噛まれて大量出血しているような場合は、大量の出血を止める応急処置が最優先します。大量出血している場合は、消毒は後回しにしてでも出血を止める応急処置を最優先して、一刻も早く医師の元へ急いでください。