急なケガや病気に備えて知っておきたい応急手当(応急処置)の方法について解説しています。


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応急手当(応急処置)方法ガイド


 やけど

 やけどほど、すばやい応急手当が必要となるけがは、他にはないかもしれません。やけどをしてから病院にいくまでの間にどれだけのことが出来たかで、同じ症状でも、後の経過が大きく変わってきます。30分何もしないでいた時と、30分冷やし続けた時では完治までにかかる時間が全く違います。

 やけどは、大人なら全身の20%以上、子どもなら10%以上の場合は命が危険になりますので迷わず救急車を呼ぶようにします。


 やけどの応急手当

 原因が何であれ、とにかく流水で充分に冷やします。水道水などを勢いよく出し、最低でも20分以上患部にあてて冷やします。冷やすことで熱傷による痛みを和らげ、水ぶくれなどの拡大を防ぎます。なお、服ごとやけどをしたときは、皮膚がむけてしまう危険があるので、服は脱がさず、服の上からかけます。そして充分冷やしてから、そっと服をはがすようにします。熱傷T度以下(下記参照)軽度のやけどなら、細菌感染を起こさなければ12週間程度で自然に治ります。

 熱傷U度以上のやけど、体の表面の10%以上におよぶ広範囲のやけど、また口の中、目の中、食道より奥をやけどをしたときもすぐに病院へ行く必要があります。

 

T度熱傷(家庭でケア可能)  

症状:皮膚が赤くなり、ヒリヒリする

処置:水で冷やす

治癒期間の目安:12週間

 

U度熱傷(病院へ)

症状:水ぶくれができる、強く痛む

処置:水で冷やし、滅菌ガーゼで軽くおおって病院へ

治癒期間の目安:1ヶ月程度

 

V度熱傷(救急車で病院へ)

症状:皮膚が乾いて硬くなり、黒くなっていたり、白色に変色する。痛みはさほど感じない。

処置:滅菌ガーゼで軽くおおい、救急車を呼ぶ

治癒期間の目安:2ヶ月以上。植皮をするなどケロイド治療が必要



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