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血流障害のもとになる病気がないのに、血行不良が生じたり、体温調節がうまくいかない場合があります。そのほとんどが、現代人に多い自律神経のトラブルによるものです。
自律神経は呼吸、血圧、脈拍、体温などを自動的にコントロールしている神経で、交感神経と副交感神経の2つからなっています。日中は交感神経が主に働いていて、体を活動的な状態にしてくれます。血圧や心拍数も高めで緊張モードになります。一方、夜間は副交感神経が主に働いて、体は休息状態に入ります。呼吸もゆるやかで血管は広がって手足も温かいリラックスモードです。
通常はこの2つの自立神経がお互いにバランスよく機能して体をコントロールしているわけですが、何かのきっかけでそのバランスが崩れると、血液の循環が悪くなったり、体温調節がうまく働かなくなったりして、寒くない環境でも冷えてしまうことになります。 |
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