強迫性障害と遺伝子の関係について、現在のところ明確な答えはでていません。強迫性障害と遺伝子の研究はこれまでも多くおこなわれてきました。そのうちいくつかが、親子で強迫性障害を発症するケースが多いことが報告されています。また、二卵性双生児よりも一卵性双生児のほうが、強迫性障害をともに発症する率が高いという報告もあります。
しかし、強迫性障害は、いわゆる遺伝病ではないため。両親のどちらかが強迫性障害だからといって、必ずしも子どもが強迫性障害にかかるということではありません。ただし、遺伝を遺伝子だけに限らず、広い意味で親から子へ伝わるものと考えると、ある程度関係することがわかっています。親子ですから、体質が似ていたり、生活習慣やクセ、行動パターンが似ているために、同じ病気にかかりやすいということは十分ありえます。
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