汚染と洗浄は、強迫性障害のなかでも非常によくみられる症状です。ばい菌やウイルス、薬品などに自分や周りのものが汚染されているように感じられ、強い不安に襲われます。強迫性障害の人は、そのような汚染を防ぐために何回も手を洗います。
しかし、どんなに洗っても、汚れているという感覚が消えないため、何時間も手を洗い続けます。また、汚れがついていると思うものに、素手で触れることを避けたりします。極端な場合は、外から汚染源が入らないように、部屋のすきまに目張りするなどのケースもあります。汚染不安を引き出すものは、ほかにも排泄物、虫などさまざまです。
汚染不安がつのると、洗浄に時間を取られ、やるべきことが出来なくなったり、外に出ると汚染されると感じ、出かけられなくなり、引きこもりになってしまうなど、生活に大きな問題が出てきます。
手洗いに代表される強迫症状は強迫性障害の代表的な特徴です。
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