強迫性障害が発症しやすい年齢は比較的早く、平均して19〜20才です。また、10歳前後と21歳前後のふたつの時期にピークがあるとも言われています。子どもの頃、発症したとしても、そのときは受診せず、大人になってから、初めて受診する人も少なくありません。成人患者の30〜50%は、小児期から青年期に症状が始まっているという調査もあります。つまり強迫性障害は、比較的若いうちに発症する病気だということになります。
また、男性のほうが女性よりも、発症年齢が低いという報告があります。男性は19〜20才、女性は20〜25才とする報告が多く、思春期の終わりから青年期の始まりの25歳までの間で、ストレスを感じたときに発症するケースが多いようです。また、非常に重症のうつ病に合併して生じる場合を除けば、高齢になって発症することは、ほとんどありません。
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