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強迫性障害の人は

強迫性障害とは〜症状と治療〜

強迫性障害の症状は自己完結方と家族巻き込み型に分かれる

 強迫症状をひとりで背負い込む人もいますが、家族を巻き込んでしまう人もいます。強迫性障害は、自分ひとりで強迫症状を繰り返す「自己完結型」と家族の協力を強要する「巻き込み型」の2つに大別されます。

 とりわけ家族の負担が大きいのが、「巻き込み型」です。たとえば、汚染への不安のため、本人が考えるきれいな場所と汚れた場所との区別を、家族にも守らせたりします。こうなると、家族の生活にも支障がでてきます。本人のエスカレートしていく要求に振り回され、家族は疲れきってしまいます。

 本人が強迫症状に苦しんでいるとき、家族として、なんとかしてあげたいという気持ちは無理もありません。しかし、本人の求めに応じて家族が協力しても、本人の不安は一時的にしか解消されません。家族が強迫行為を手伝うことは、本人が強迫行為をするのと同じ結果になるので、長い目でみると、かえって症状を悪化させてしまうことになります。

 
 

特定の場面で発症しやすい
苦痛や不安を強く感じている 
実際と想像の区別がつかない 
生活が症状に支配される
自己完結型と巻き込み型 
家族のストレス