ものごとの正確さや対称性にこだわる人はたくさんいます。しかし、強迫性障害の人は、単なるこだわりの域を超え、正確さや対称性自体に強くとらわれてしまい、本来の目的が果たせなくなってしまうことがあります。正確さに関するこだわりとしては、本がきちんと読めているかどうか不安で、何度もおなじところを読み返す。試験のとき、少しでも間違えると全部消して書き直す。入浴時、服の着脱や入浴の方法などを、必ず決まった順序で行わなくてはいけないと感じ、少しでも間違うと最初から何度もやり直す。このようなこだわりのため、ひとつの行為に長時間が費やされてしまいます。
また、物の位置や大きさ、数が、左右対称でなければならないというこだわりも、強迫性障害の特徴です。それがきちんと並んでいるかが不安で、何度も確認をしてしまいます。
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