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強迫性障害の人は

強迫性障害とは〜症状と治療〜

強迫性障害が起きているときは実際と想像の区別がつかない

 強迫症状が起きている時は、実際と想像の区別がつかなくなることがあります。たとえば、汚染の強迫観念がある人にとっては、汚れをさわった手で他のものをさわると、そこに汚れの微小な粒が移ったと思えてしまいます。また本人が汚いと思っている床に家族がさわり、その手を洗わないでほかの場所にさわると、本人は家族がさわった場所にも汚れがついたと感じるのです。本人にとっては、このようにして、汚れが伝染していきます。汚染されたと思う場所は、想像の中で次々と広がっていくのです。

 強迫性障害が起きているときには、実際に何も起こっていないと思う反面で、何かをしてしまったような気になることもあります。手がさわってもいないのに「もしかしたらいま、汚れにさわってしまったような気がする」というような場合です。

 さらに、普通の人は気にも止めないような小さなしみのようなものでも、虫がきらいな人には、害虫のふんと見てしまうなど、実際と想像の区別がつきにくいことがあります。

 
 

特定の場面で発症しやすい
苦痛や不安を強く感じている 
実際と想像の区別がつかない 
生活が症状に支配される
自己完結型と巻き込み型 
家族のストレス