早期に適切な治療を受けることが必要です。その症状が長期間以上続くようなら必ず受診することです。
うつ病に人に向かって「頑張って」「そんなにおちこまなくてもいいのでは」などという叱咤激励は禁物です。患者さん本人は頑張りたくても頑張れずに悩んでいるのですから、逆に本人を追いつめることになります。周囲の人に出来ることは、じっくり話を聞いてあげることです。
また落ち込んでいるからと、酒の席や旅行などに連れていくのも逆効果です。楽しそうな家族連れなどを見たために、「自分はどうして病気なのだろう」などと考えてしまい、うつ病が悪化することがあります。
そして、うつ病で、周囲の人が一番配慮しなければならないことが、「自殺の防止」です。特に治りかけに自殺が多いのも、この病気の特徴のひとつです。気分の面では、まだうつ状態が残っているのに意欲(行動)の面だけが回復したため、自殺に走るケースがよくあります。治りかけが大切ですから、少しよくなったからといって仕事をさせないなどの配慮が大切です。
通常、うつ病の治療には「十分な休息」、「抗うつ薬の服用」、「精神療法」の3つ面の治療を行います。
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