うつ病の治療、うつ病の症状、うつ病の基礎知識について解説しています。


TOPうつ病の精神療法とは


精神療法とは
 精神療法とは、うつ病の患者さんの心理面にアプローチする治療方法です。うつ病は、抗うつ薬による薬物療法だけでも、精神療法だけでも治すことは出来ません。薬物療法と精神療法は、いわば車の両輪のようなものです。
 まず初めに薬物療法によってうつ病の症状を落ち着かせ、自分を冷静に客観的に見られるようになってから精神療法を開始するのが一般的です。
 うつ病の治療で、精神療法が中心的になるのは、うつ病の程度が比較的軽度で、なおかつ、環境、役割の変化や喪失体験といったストレスの原因がはっきりしている場合です。

 精神療法は支持療法(一般精神療法)と特殊精神療法に大別できます。支持療法は医師が患者さんのこころの状態を探り、それをサポート(支持)することで精神的自立をはかり、社会復帰に導いていくものです。
 うつ病の人に対しては、医師はとがめたり、安易に励ましたりはしません。まず患者さんに「自分は病気なのだ」という自覚を促し、その上で、それがどんな病気なのか、どういう経過をたどり、どのように回復していくのかといった点を十分に説いていきます。

 特殊精神療法とは、ある特定の技法を用いて患者さんの深層心理を探ったり、抱えている悩みや問題を分析するものです。認知療法、行動療法、対人関係療法などさまざまな方法があります。


認知療法

 うつ病のために考案された精神療法で、うつ病の背景にある「極端に偏った思考パターン」を本人に気づいてもらい、見直すことで抑うつ気分や不安感を緩和します。

 認知療法はアメリカの精神科医のベックが1970年代に確立した治療法です。うつ病の背景にはものごとの受け止め方(認知)にゆがみがあり、そのゆがみを発見して修正すればうつ病は改善される、というのが認知療法の基本的な考え方です。

 たとえば、「はっきりと白黒をつけようとする」、「自らの失敗を過大に捉えてしまう」、「たった一つの契機ですべてを決め付ける」、「ものごとを悪いほうにばかり考える」などといった共通の思考パターンがみられます。認知療法はそのようなゆがみを治療者と患者さんが協力して修正していきます。


行動療法

 深層心理でなく、その人の行動そのものを対象とする訓練療法の一つです。それまでの人生、体験の中で身についた行動パターンを見出し、そのかわりに「望ましい行動」を新たに習得していくものです。行動パターンを少しずつ変え、失っていた自分を取り戻し、目標の達成感による喜びを味わうことで、うつ病からの回復をはかります。


対人関係療法

 医師とのコミュニケーションを通じて、対人関係上のトラブルがうつ病発症のきっかけになったり、進行に影響を及ぼしていることに気づいてもらい、さらに、現在の対人関係についてどう感じ、どう変えたいのかを話し合います。医師は、対話を通じて対人関係上の問題点をみいだし、患者さんが自ら問題を解決していくことを援助します。


うつ病の症状

うつ病とはどんな病気

うつ病にはいくつかのタイプがある

精神面に現れる症状

身体的にあらわれる症状

働き盛り世代に多い

仮面うつ病

うつ病の治療

十分な休息をとる

抗うつ薬の服用

精神療法とは

認知療法

行動療法

対人関係療法

薬物療法について

向精神薬

抗うつ薬

抗うつ薬は効くまで時間がかかる

抗うつ薬の服用上の注意点

副作用について

自殺を防ぐ

家族のサポート


うつ病の原因

生活環境の変化

うつ病になりやすい性格

体の病気からくる「うつ病」

中高年に多いうつ病

テクノストレス症候群

昇進うつ病

リストラによるうつ病

燃え尽き症候群

サンドイッチ症候群

初老期うつ病

定年前・定年後うつ病

女性特有のうつ病






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