応急処置としては、何か薬物を飲み込んだときは、まずコップ1〜2杯の水、または牛乳をのませ、お母さんのひざの上に腹ばいにさせて、指かスプーンを口に中に入れて、胃の中のものを吐き出させます。
タバコは誤飲のもっとも多いものの一つです。たくさん食べていることは少ないのですが、まず、口を開けさせて、タバコの葉が残っているかどうかを確かめます。飲み込んでいることが確かなようでしたら胃洗浄をします。タバコのニコチンは嘔吐作用があることから死亡するようなことはほとんどありません。ただし、吸い殻の入った灰皿の水をのむと危険です。洗剤、石けん、シャンプー類は大量でなければ危険はありません。
ただし、ナフタリンなど脂溶性の薬物の場合は牛乳をのませてはいけません。水をたくさん飲ませてから吐かせます。灯油、ベンジンなどの石油類はその蒸気を吸収して肺炎をおこすことが多いため、水、牛乳は飲ませず、吐かせてもいけません。衣類にもしみこんでいたら蒸気を吸い込まないようにすぐ脱がせてください。そしてなるべく早く医師のところに連れていってください。
また、酸、アルカリなどの腐食剤は水を飲ませて早く薄めてしまうようにします。薬物は種類が多く、処理の仕方もみんな違います。一刻をあらそうものもありますので、すぐにかかりつけの医師や病院に電話して指示を仰ぐようにします。 |