子供のケガ

子供の病気と応急手当

はじめてママ&パパのしつけと育脳 ― 0-3才までに絶対しておきたい「脳育て」のコツがよくわかる! (実用No.1シリーズ)

 

 

頭を打った

 子どもの頭は体にくらべて大きく、小さな子どもは運動神経がまだ十分発達していないのに動きは激しいため、転んだり、なにかにぶつけたりして頭を打つことがよくあります。頭を打つとこぶ、皮膚の傷、頭骸骨の骨折、頭骸内出血、また外傷はなくても一過性の意識障害、ふらつき、健忘症などの脳震盪がみられることもあります。子どもが頭をうつ場合、こぶ、皮膚の傷のことがほとんでです。

 赤ちゃんや小さな幼児では、頭を打ったあと泣いたり、吐いたりするのはよくあることですが、そのあと元気になって意識もはっきりしていればまず安心です。打った直後は数分ボンヤリすることはあっても必ずしも心配はありません。頭を打って泣いたり、興奮したあとくたびれたり安心して眠り込んでしまうことがあって、意識障害ではないかと心配しますが、目をさましたあとケロリとしているようならまず心配ありません。頭のこぶは押すと痛がりますが、そのうち自然に治ります。痛がるときは冷湿布をしてやるとよいでしょう。

 しかし10分以上も意識障害が続いたり、けいれんを起こしたり、何回も吐き、頭痛をうったえるときは要注意ですので医師の診断が必要です。また、顔面蒼白でグッタリして意識はなく、けいれんがあるようなときは救急治療が必要です。異常症状の多くは、頭を打った直後から24時間以内にみられることが多いので、翌日までは安静にして様子をみます。遅れて症状がでる場合もありますので、その後、数日間は子どもの様子を観察するようにします。
 
最新決定版 0~6才 赤ちゃんと子どもの病気とホームケア (暮らしの実用シリーズ)