子供のケガ

子供の病気と応急手当

はじめてママ&パパのしつけと育脳 ― 0-3才までに絶対しておきたい「脳育て」のコツがよくわかる! (実用No.1シリーズ)

 

 

やけど

 やけどはいずれもちょっとした不注意が原因で起こります。はいはいや、歩き始めの赤ちゃんは好奇心のかたまりですのでお母さんの注意が必要です。

 やけどの重さは「広さ」と「深さ」できまります。皮膚の表皮のやけど(第1度熱傷)では痛みがありますが数日でなおります。真皮の浅いところまでのやけど(第2度熱傷)では、水疱ができて痛みも激しくありますが、1〜2週間で治り、真皮の深いところのやけどでは3〜4週間と長引きます。真皮から皮下組織までのやけど(第3度熱傷)では、色も白っぽくなり痛みも感じません。皮膚の全層が死んでしまうため、治っても正常の皮膚にもどらず、範囲が広いときは皮膚の移植が必要になります。深いやけどは、温度が著しく高いか、それほど高くなくても湯たんぽのやけどのように長時間作用したときに起こります。


 やけどの範囲が体表面積の10〜20%以上の場合や、それ以下でも深いところのやけどの場合は入院治療が必要です。やけどの深さはすぐには判断できないことも多く、また感染をおこすと深いところまで組織が障害されるので、不潔な扱いは禁物です。

 やけどの応急処置の第一は冷やすことです。ズボンや被服の上から熱湯がかかったときなど、すぐに脱げなければ浴槽の水などに浸けてから脱がせます。それから洗面器、バケツ、浴槽の水にやけどをした部分をつけ、水道水を流しながら30分〜1時間以上冷やします。冷やすことは、やけどによる組織障害をおさえるだけでなく、鎮痛効果はあります。冷やしたあとは、なにもつけず減菌ガーゼか清潔な手ぬぐい、敷布などでおおって医師のところに行きます。
 
最新決定版 0~6才 赤ちゃんと子どもの病気とホームケア (暮らしの実用シリーズ)