子供の病気

子供の病気と応急手当

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リンパ線がはれた

 体には血管のほかにリンパ管が全身に分布していて、リンパ液という透明な液が流れています。ところどころにリンパ節という小さな固まりのような部分があり、そこでは細胞が網の目のように並んでいて、その間をリンパ液が流れています。リンパ液は流れるあいだ、侵入してきた微生物や異物に反応して抗体をつくったり、食べてしまったりして、その結果細胞が増殖してリンパ節が大きくはれたりします。つまりリンパ節は微生物や異物に対して体を守る働きをしています。

 リンパ節は体の表面だけでなく内部にもあるのですが、外からさわってすぐわかるのは、首のまわり、わきの下、股のつけねなどです。ふだんよく気が付くのは首のまわりで、小豆ぐらいまでの大きさのものは正常でもよくみられます。扁桃炎、咽頭炎をくりかえす子どもでは、ピーナッツから指先ぐらいの大きさのこともあります。赤ちゃんの耳のうしろや後頭部に小豆ぐらいの大きさのグリグリと動くものがありますが、これもリンパ節のはれによるものです。痛みや赤みがなければ、数ヶ月もすると小さくなるので心配ありません。

 首のまわりだけでなく、わきの下、股のつけねのリンパ節がはれているときは、首のまわりのリンパ節に痛みがあったとすれば全身性感染、特にウイルス感染の疑いがあります。特に急にはれて痛み出すときはまず感染です。

 また、痛みのないリンパ節のはれが、首のまわりだけでなく、ほかの場所にいつのまにか出ているときは要注意で、悪性の病気を含めていろいろな場合が考えられますので、医師に診察してもらう必要があります。
 

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