子供のケガ

子供の病気と応急手当

はじめてママ&パパのしつけと育脳 ― 0-3才までに絶対しておきたい「脳育て」のコツがよくわかる! (実用No.1シリーズ)

 

 

ハチに刺された 毒へびにかまれた 毒ガ・毛虫に刺された

ハチに刺された
 日本にいる蜂は大きく分けてミツバチ、足長バチ、スズメバチの3種類です。「ミツバチ」は刺された時は痛みを感じますが、痛みそのものはすぐに治まります。刺された患部に針が刺さって残っているので抜きます。刺されたところは若干赤く腫れる程度です。
 「足長バチ」はミツバチに刺された時よりも大きな痛みと大きく赤い腫れが残ります。また重症のある場合には、じんましん、発熱、嘔吐などの症状がみられることもあります。
 「スズメバチ」は激痛が走り患部から広範囲に赤く腫れます。また重症の場合は、発熱、嘔吐、呼吸困難、肝機能障害が起こることもあり死に至ることもあります。


 ハチに刺されたら、刺された傷口を流水でよく洗い流し冷やします。これは毒の回りを遅くするためです。そして、刺された箇所の周囲を強くつまみ、手で毒液を絞り出すようにします。口で吸い出していけません。たとえ飲み込んでも毒は体には吸収されませんが、口内に傷があると傷口から体内に入るので危険性があります。

 多くの場合は刺された部位に発赤、熱感、腫れなどの症状が出ますが、数日後にはなくなります。なお全身に発熱、嘔吐、呼吸困難、肝機能障害が出る人も20%程度います。そして2%程度の人は身体が過剰に反応して、血圧が下がって生命にかかわるショック(アナフィラキシー)を起こすことがあります。

毒ヘビに咬まれた
 日本にいる毒ヘビはマムシとハブです。咬まれた直後は焼けるような痛みがあり。20〜30分もするとその部分がはれてひろがるので、咬まれたら、すぐ咬み傷より5〜10cmほど心臓に近いほうを軽くにぎって毒が広がるのを防ぎます。吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などから、チアノーゼ、呼吸困難、ショック症状などにいいたることがあるので、早く手当てしなければなりません。

毒ガ、毛虫に刺された
 毛虫などに刺されると、じんま疹のようになり、痛みが強く、水疱になることもあります。皮膚をこすらないようしして、毒針毛は水道水で洗い流したり、セロテープの接着面につけて取り除き、そのあと抗ヒスタミン軟膏などをつけます。症状が強いときは、ステロイド剤の入った外用薬が有効です。
 
最新決定版 0~6才 赤ちゃんと子どもの病気とホームケア (暮らしの実用シリーズ)