子供の病気

子供の病気と応急手当

はじめてママ&パパの離乳食 (実用No.1シリーズ)



 

かぜ

 昔から「かぜは万病のもと」といわれています。かぜの症状が続いているうちに下痢をしたり、中耳炎を起こしたり、肺炎になったりして大勢の子どもが死にいたることがありましたが、現在はそういうことは滅多におこりません。軽いかぜか重いかぜか、しばらく様子をみていてよいのか、すぐ診察をしてもらうのがよいかを見分けるには次のようなことを参考にしてください。

カゼのタイプを見分ける5つのポイント
機嫌がよく、食欲もあるようなら、たとえ熱が高くてもまず心配ない。

熱はなくても元気がなく、顔色がわるい、ぐったりしているというようなときは早く診察を受ける。

原因のはっきりしない高熱が続いているとき。特に乳幼児は早く診てもらう

せきが多くて、夜もよくねむれないとき。また、嘔吐や下痢のため脱水症状を起こしているときは早く診察を受ける。

声がかれ、息をするとゼイゼイして苦しそう。

呼吸困難があって、くちびるや爪が紫色になっているのは最も重症です。一時のも早く診察を受ける。

かぜの手当て
 かぜを治すには、「暖かくして、安静にしている」。結局のところこれしかありません。ウイルスに効く薬も少数ありますが、かぜの原因に対して、有効かつ安全なものは残念ながらまだありません。小、中学生に多い、せきが長く続く特徴のマイコプラズマ肺炎は抗生物質が有効で薬が効くかぜといってよいでしょう。しかし、大部分のウイルスによるかぜには原因療法がないというのが現状です。

 例えば、せきが強いときはせき止め薬を使いますが、せきを止めることと、かぜを治すことは別問題です。せきは気道の分泌物を外へ出そうという生理的反応ですので、これを完全にとめてしまうのは、むしろ害があると考えたほうがよいでしょう。ですので、昼間せきの少ないときは飲まないで、夜中にせきこむようなときに飲む、というような使い方をするのが良いでしょう。

 一般に、かぜの全身症状、その他の症状は、暖かくし、静かに寝ているうちに軽くなるものが多く、そのあいだ、水分をなるべく十分に与え、少なくてもいいので消化のよいもの、食べられるものを与えて自然に回復するのを待つというのが一般的な治療法です。
 

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