子供の病気

子供の病気と応急手当

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頭が痛い

 頭痛も子どもによくみられる症状のひとつです。一番多いのは熱が出たときの頭痛で、軽いときは頭が重い程度ですが、強くなるとズキンズキンという痛みになり、口では言えない赤ちゃんは不機嫌、食欲不振などになります。小さな幼児では吐き気や嘔吐などで表現するのです。頭が痛いことを正確に伝えられるのは4、5歳くらいからのようです。
 発熱に伴う頭痛も、熱が下がると治って、あまり心配のないことが大部分です。夏かぜやおたふくでも頭痛をうったえることがありますが、この場合も後遺症を残すことはほとんどないので、あまり心配ありません。

頭痛には次のようなタイプがあります。
血管性頭痛
ズキンズキンとする拍動性の痛みで、血管の拡張、血管壁の緊張のためおこります。子どもで多いのは発熱時の血管性頭痛です。熱のため脳の循環血液量が一時的にふえるために起こります。

片頭痛
子どもの片頭痛では、普通型片頭痛とよばれるもので、片側あるいは両側の頭痛で、一般の片頭痛のような、目の前にキラキラ輝くものが見えたりするような特徴はありません。吐き気、嘔吐、食欲不振なども伴い、男の子よりは女の子に多く、また家族性にみられる傾向があります。

緊張性頭痛
精神的緊張のために、頭から首にかけての筋肉が持続的に収縮する結果生ずる頭痛です。片頭痛のような発作的におこる痛みでなく、徐々にはじまる持続的な痛みで「頭が重い」、「しめつけられる感じ」などといいます。後頭部から側頭部にかけてのことが多いのですが、頭全体が痛むこともあります。数時間から1日中続きますが、安静にしていたり、よく眠ったあとは軽くなります。

心因性頭痛
登園、登校前に頭痛をうったえる子どもがときどきいます。友達や先生となにかきまずいことがあったり、いやなことがあるとおこりやすく、日曜や休みのあいだはあまりおこりません。

てんかん性頭痛
吐き気、嘔吐をともなう頭痛の中には、てんかんの場合もあるので、疑わしいときは一度は脳波を検査します。そのほか、起立性調節障害のある子どももよく頭痛を訴えますが、心因性頭痛が加わっていることもあります。

 頭痛の原因はさまざまで、それぞれに応じた治療が必要です。特に急性の頭の病気の場合は、正確な診断と治療を急ぐ必要があります。
 

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