捻挫
関節に無理な力が加わったために、足首やひざなどの関節のまわりの靭帯や関節を含む関節嚢が切れたり、伸びたりして痛むのが捻挫です。もともと関節は一定の方向、一定の範囲にだけ動くものですから、それを超える力が加わると無理を生じて捻挫になります。飛んだりはねたりする子どもに捻挫がおこりやすいのはあたりまえです。捻挫は関節を中心に、はれと傷みがあり、関節のなか、あるいは皮下に出血して黒ずんでみえることもあります。骨折を伴うこともしばしばあるので、はれや痛みが強いときにはレントゲン検査をしてもらうほうがよいでしょう。
応急手当としては、スポンジやカット綿、副木などを痛む場所にあてて、包帯で軽くおさえるように巻いて固定します。腫れや痛みがあれば。その上から冷やし、足首の捻挫ならば足先を少し高くしておきます。
突き指
ボール遊びをして突き指をすることがよくあります。指を引っ張れば治ると考えるのは間違いで、突き指にも、捻挫、腱が切れる、骨折などいろいろの場合があるので、指を引っ張るとかえって悪くなることがあります。指は細かい動きをするところですから、あとで障害が残らないよう、早く整形外科でみてもらうようにします。とりあえずは水や冷湿布で冷やし、痛みが強いときは、割り箸などで副木をして固定します。
脱臼
外から加わった力のために関節が外れるのが脱臼ですが、子どもではそう多いものではありません。脱臼するほどの力が加わると、その前に骨が折れてしまうからです。したがって脱臼には骨折を伴っていることが多く、疑いのあるときはまずレントゲン検査が必要です。 |