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ネコはなでられるのが大好きです。これはネコの毛の根元の部分が感覚神経細胞とつながっているからです。
母ネコが子ネコをさかんに舐めるのも、毛を舐めることで毛根の感覚神経細胞を刺激して子ネコに安心だよということを伝えているのです。
ネコは飼い主になでられると、子ネコの時に母ネコから全身を舐めてもらったときの心地よさを思いだします。とくに気持ちがいいのは、首筋やあごの下、お尻やお腹などです。
そして、これらはどこも急所と言われる部分です。急所は、損傷するようなことがあれば命にかかわるだけに、感覚神経が研ぎ澄まされているところです。
それだけに、なでられれば気持ちよさも格別なのです。
したがって、感覚神経が敏感になっているところだけに、なで方が強かったり、しつこかったりすると突然、ネコの頭の中で警戒信号が点滅します。
しっぽを振ったり、瞳孔を大きく見開くのはそのサインです。
でも、飼い主はネコが喜んでいると思い込んで、そんなサインには気づかず、さらになで続けます。これではネコは噛むほかはありません。
ネコにしてみれば、決して突然噛み付くわけではないのです。警戒信号に気づかなかった飼い主が悪いということになるのです。
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