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飼い主の顔をじっと見上げて、何かをおねだりしてくるネコ。可愛いのでつい目をじっと見てしまいます。
しかし、ネコの世界では、お互いをじっと見つめるのは、相手への敵意を示すことになります。
ネコが出合いがしらに、ふと目があったときに、そのままにらみ合いを続けることは、「そっちがやるなら、受けてたつぞ」という意思表示になるのです。
反対に、どちらからともなく目をそらせば「けんかはよそうね」の合図になります。
ネコは闘う気がないときは、相手の存在を感じても目を向けない、つまり、はじめから目をあわせないようにします。
狩猟本能を持つネコですが、仲間とはなるべくケンカをしないようにしているわけです。それは人間に対しても同じです。
ネコは大変用心深いので、ふだんの生活空間に見知らぬ人が入ってくると、たちまち雲隠れしてしまいます。
これは、よけいな接点を持って、いらぬケンカやトラブルを起こしたくない、という気持ちからだと考えられています。 |
