野生のネコの寝姿には顔を隠して寝るというスタイルはありません。つまり顔を隠して寝るのは家ネコ特有のポーズなのです。
考えられる理由はただ一つです。自然界と家との環境の違いからです。家の中には、昼間はもちろん、夜もいつまでも明るくなっています。
本来、ネコは昼間寝るときも、木の上や洞の中などの暗いところで寝る動物です。しかし、飼いネコになると、安心できる飼い主の側で寝ていたいとなると、どうしても明るい場所になってしまいます。
この明るい場所で寝るのはネコにとっても相当にまぶしく感じられるようです。そこで、前足で目を覆って光をさえぎっているわけです。
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