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ネコの目の前に指先を突き出すと、ネコは鼻先を近づけて匂いを嗅ぎます。これはネコが指先を食べ物に見えるわけではありません。
ネコとネコが初めて出会ったときにも、キス寸前まで鼻と鼻を近づけて、互いに匂いを嗅ぎ合います。
これは、ネコの口のまわりにも臭腺があり、ここから、自分を認識させる匂いを発しています。初対面のネコ同士がこの臭気を嗅ぎあって、お互いの情報を得ようとします。
そこで、指先のように突起したものを見ると、初対面のネコの鼻を思い出すのかもしれません。
「ひとまず挨拶だけはしておかなくちゃ」というわけで、自分の鼻先を相手に近づけで、「私はこういう者です。よろしく」というような感じです。
ちなみに、鼻と鼻を近づけているときは、たいてい耳をピンと立てています。ネコの場合は相手に警戒心を抱いているときには、耳は後ろや横に倒します。
耳をピンと立てて鼻と鼻をくっつけているようなら、お互いに敵意はなし、と感じているとみていいでしょう。 |