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ヒブ感染症

ヒブ感染症とは
 
 ヒブ感染症は、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(ヒブ)による感染症で、小さな子どもがかかる重大で命にかかわる病気です。ヒブはインフルエンザウイルスとは違います。

 ヒブは、肺炎球菌と同様に髄膜炎を起こします。子どもの細菌性髄膜炎の6割がヒブ感染症によるものです。死亡したり後遺症を残すこともあります。
 

ヒブ感染症の症状
 
 ヒブが鼻やのどから入って、脳を包む髄膜(ずいまく)や、のどの奥の喉頭蓋(こうとうがい)、肺などに炎症をおこします。初めはかぜのような症状ですが、その後、ぐったりする、けいれん、意識がないなどが出てきます。

 喉頭蓋炎になると空気の通り道が狭くなり窒息して死亡することも少なくありません。また、髄膜炎にともなう合併症になると死亡したり、発達、知能、聴力、運動障害などが起こることがあります。
 

予防接種について
 
 ヒブ感染症はヒブワクチンで予防します。WHO(世界保険機構)では、ヒブワクチンを最重要ワクチンの一つに位置づけています。

 ヒブワクチンは定期接種です。小児用肺炎球菌ワクチンとの同時接種がおすすめです。B型肝炎ワクチンとの同時接種も可能です。生後3ヶ月からは三種混合(DPT)ワクチンとの同時接種もできます。
 

予防接種の時期と回数
 
 生後2ヶ月〜7ヶ月に4週間隔で3回。その後7〜13ヶ月に1回の計4回