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予防接種の手順と準備

 
1.予診票の有無を確認する
 定期接種には自治体(市町村)から送られてくる「予診票(接種券)」が必要です。まずは、手元に予診票が届いているかを確認してください。予診票の受け取りかたは、自治体によってさまざまです。
・自治体の予防接種担当窓口で受け取る
・保護者あてに郵送されてくる
・治体の指定医療機関に設置されている
などがあります。
もし、届いていない場合は、自治体の予防接種担当窓口に問合わせてください。

2.接種日を決める
 予防接種は、その病気にかかる前に受けなければ意味がありません。ですので、接種できる月齢になったら早めに受けるようにします。子どもが急に発熱をしたり、予定通りにいかないこともありますので、後回しにせず、可能な範囲で早めの接種日を決めましょう。


3.小児科医を予約
個別接種は、まず接種する病院を決めます。できれば、普段の健康状態をよく知っているかかりつけの小児医のもとで受けるのがいいでしょう。
接種予定日が決まったら、小児科にワクチン接種の予約をします。予防接種専用の時間帯があればそれを利用するとよいでしょう。



4.予診票の記入
 接種日が決まったら、接種の前に必要事項を記入します。予診票は子どもが予防接種を受けられる状態にあるのかどうかを医師が判断するための大切な情報源です。母子健康手帳や診察券をみながら、必ず正確に、正直に記入し接種の日に備えます。



接種期間が過ぎてしまった場合は
 接種予定日に行けなかった、接種の定期の期間を過ぎてしまった、という場合はどうしたらいいのでしょうか。

 例えばBCGの場合ですが、BCGは幼児が結核に感染した場合に重症化して結核性髄膜炎などになるという危険な状態になることを防ぐワクチンですが、BCGは2013年3月までは、生後6ヶ月未満までで定期接種が打ち切られていました。

 それは、その後は結核性髄膜炎などを起こす赤ちゃんがほとんど出ないので、ワクチンの必要がないからということです。

 また、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンも、0歳児のうちに打たなければならないワクチンですが、これも0歳児に特に多い細菌性髄膜炎を防ぐためです。

 ですので、1歳を過ぎると、ヒブも肺炎球菌も常在菌ですので、ワクチンを打たなくても自然に抗体ができますので、2歳をすぎれば細菌性髄膜炎で亡くなる危険性はほとんどなくなります。

 このように、BCG、ヒブ、肺炎球菌など、赤ちゃんの時期に指定されているワクチンは、その時期に打てなければ不要と考えられます。乳幼児を無事に過ごすことができているのなら問題はないでしょう。